集団遊びで身につけた力は生きる力に直結します。 アイコン

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集団遊びで身につけた力は生きる力に直結します。

今の子ども達は、近所の友達と集まって遊んだり、
何人もきょうだいがいて一緒に遊ぶということが
とても少なくなっていて、集団遊びが苦手になっています。

1人ではなく友達と遊ぶことで、一緒に遊びを創り出す楽しさや
協力したり仲間を思いやる気持ちを学ぶことができます。
競争遊びにすれば、勝ち負けを経験することで
勝った時の嬉しい気持ちを感じたり自信につなげることができ、
負けた時は悔しい気持ちを仲間と共有したり、
相手の立場に立って考えることもできてきます。
また、その中では必ずトラブルや揉め事がおきるので、
問題解決力や、我慢したり譲ったりし合うことも
身に付けていくことができます。

こういう経験が子ども達の社会性やコミュニケーション能力を
高めていき、より良く生きる力につながっていくので、
集団遊びの機会を増やし、その中での働きかけや工夫によって
さらに子ども達の発達を促していくことが大事になります。

今日は、私達が提供している運動あそび「柳澤運動プログラム」
の中から「クマの姿勢で足じゃんけん」をご紹介します。

子ども達は2人ペアを作り、向かい合って
四つんばいから膝とお尻を上げたクマの姿勢になります。
そして顔を上げて相手を見ながら、
タイミングを合わせて足じゃんけんをします。

グーチョキパーが相手によくわかるように、
はっきりと動かしましょう。
最初はじゃんけんのタイミングを合わせるのが難しいので、
「最初はグー」や「クマさんじゃんけん、じゃんけんぽい」などの
掛け声でタイミングをとりやすくしてあげてください。

クマの姿勢で足じゃんけんをする時は、
足でジャンプをしてグーチョキパーを出すので、
下半身を持ち上げて空中でバランスをとるための
腹筋背筋や、腕で体重を支える支持力が養われます。
また、自分の足を見ずに動かすので空間認知力、
身体コントロール力もしっかりと育ちます。

できるだけ足を高く上げてじゃんけんをすることで
上記の力はより強く育ち、上半身と下半身の連動性も高まります。
これによって鉄棒や跳び箱、側転、縄跳びといった
他の運動の上達にもつながるので、
年齢や子ども達の様子にも合わせて
細かなポイントも大事にしながら遊んでみてください。

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