よく、「脳は活性すればするほど良い」と誤解されていることがありますが、
必ずしもそうではありません。
脳が一番活性しているのは、実はパニック状態の時です。
発達障害の子がパニックを起こすことがよくありますが、
あれは脳の広い範囲が活発になってしまっている状態です。
何かを集中して行なうためには、それを担当する脳の部分だけが
活発に働き、他の部分の活動は治まっているという「メリハリ」が重要です。
しかし、このメリハリは自分の意思でコントロールすることはできません。
脳のメリハリをつけやすくするために効果的なのが、
「運動すること」です。
子ども達におすすめなのが、朝体を動かして集中力を高めた状態で
授業に向かうことです。
寒くなりますが、朝から身体を動かして遊ぶ習慣を大事にしていきましょう。
今日は、こどもプラスが提供している柳澤運動プログラムの運動あそびの
中から「ジグザグ片足クマ」をご紹介します。
床に縄やテープなどで1本線を引きます。
子どもは四つんばいから膝とお尻を上げたクマ歩きの姿勢から
片方の足だけを後ろに持ち上げた片足クマ歩きで、
この線の左右に手足をついてジグザグに進んでいきます。
手足が線に当たらないように意識しますが、線に意識を向けすぎると
顔が下に下がり体が丸まってしまうので、顎を開いて前を向いて
歩くように声掛けをしていきます。
手をついたら、足を振って横跳びをしてジグザグに進みます。
この動きで身体コントロール力が養われますが、腹筋背筋が弱いと
着地でバランスを崩して転んでしまいます。
また、重要なのが足をつく位置です。
足をつく位置が悪いと次のジャンプの時に踏ん張りがきかず、
縄を踏んでしまったり、うまくジグザグに進めません。
ゆっくりで良いので、1回1回のジャンプを確実にできるように
一人一人に声掛けをしてみてください。
苦手な子がいたら、よく観察してあげることで腕の支持力が弱いのか、
腹筋背筋が弱いのか、足の蹴り上げる力が弱いのか、
空間認知力が弱いのか、その子の補ってあげるべき力が見えてきます。
そしたら、それを補う遊びを取り入れて1つ1つステップアップして
いけるように運動あそびを提供していきましょう。