脳のパフォーマンスを上げるのは激しい運動ではなく軽強度の運動です。

運動が体に良いということはほとんどの方に知られていますが、

運動が良いからといって激しい運動をすると、

乳酸の生産が高まって10分ほどで筋肉が動かなくなり、

脳にとってもあまり良いことはありません。

 

強度の高い運動は心肺機能を高めるためには効果がありますが、

脳のパフォーマンスだけ見るとあまり良くありません。

 

軽強度の運動であれば、集中力や記憶力を高めた状態にしてくれるので、

学力向上にはつながりやすくなります。

 

特に幼児期は心肺を鍛える時期ではなく、神経系の発達を促すために

多種多様な運動を経験することが大切なので、

遊びの要素を取り入れながら楽しく行なうことが必要です。

 

今日は、こどもプラスが提供している柳澤運動プログラムから

「サルのカップキック」をご紹介します。

 

子どもは鉄棒に腕を曲げた状態でぶら下がります。

指導者は鉄棒の前に立ち、赤と青の2色のカップを出して、

どちらのカップをキックするかを伝えます。

 

カップをキックするのはできれば両足を揃えてが良いですが、

最初のうちは片足でもキックできれば良いです。

できるだけ素早く反応してキックできるようにしましょう。

 

指示に素早く反応するためには、腕を曲げた状態でぶら下がっている

ことが必要になります。

腕を伸ばしてぶら下がっているとキックが遅くなるだけでなく、

左右に体を動かそうとしても腰から下が動くばかりで

狙ったところをキックすることができません。

 

脇を閉めて腕に力を入れた状態で行なうのがポイントなので、

どこに力を入れてどの部分をくっつけるのかがわかるように、

最初に脇を触りながら「魔法ののり」を塗ってあげる

(のりを塗るフリをする)のもおすすめの方法です。

実際に触られることでイメージしやすくなります。

 

慣れてきたら、片足から両足でのキック。

そして色の指示もその都度ではなく「赤→青→赤の順にキック」など

記憶力を刺激するような指示も出していきましょう。

ぶら下がりで筋力に負荷がかかっている状態で

頭を使って考えることで、脳のワーキングメモリ強化にもつながります。

 

1人1人筋力や運動能力には個人差があるので、

個々に合わせて難易度調整をしながら、楽しく遊べることを

一番にして運動あそびを提供してみてください。