私達の脳の中にはたくさんの神経細胞がネットワークを作っています。
このネットワークは、産まれた時にはまだ未熟な状態で
その後様々な刺激を受けて広がり、強化されていきます。
この神経のつながりは、使わなければ弱くなり、
繰り返し使われることで太く強固なものになっていきます。
ど忘れや「前はできたのにできなくなった」ということは
私達の日常でよくあることですが、
これは長く使わなかったために、つながりが弱くなっている状態です。
繰り返し使ってそれをより強固なものにしておけば、
勉強でも運動でも日常のことでも、
そこからさらに考えを発展させたり応用していくことができます。
なので、子ども達に身に付けて欲しい力がある時は
繰り返し行なうことができるように、子ども達の興味をひき、
「やってみたい」と思えるようなものを提供することがポイントです。
今日は、こどもプラスで提供している柳澤運動プログラムから
「ポイントジャンプ」をご紹介します。
A4サイズのマットやダンボールなどを複数用意し、
間隔を空けて床に配置します。
まずはこの上を両足を閉じたジャンプで渡っていきます。
ポイント同士の間隔をランダムにすることで、
頭の中で動きのシュミレーションが行なわれ、
ジャンプの距離や力の入れ具合を計算するので
空間認知力の刺激になります。
また、速く渡るためにはどの道順でジャンプしていけば良いか、
着地でどんな体勢をとれば速く連続ジャンプができるかなど
様々なことを考え、先を読んで動く力もつきます。
慣れてきたらポイントに複数の色をつけて、
「乗っていい色」「乗ってはいけない色」を指定したり、
「赤→青交互に」「赤→黄色→青の順番で」「赤を3回青を2回」
など色の指示を出しながら、
着地で音を立てないことや、一定のリズムでジャンプしていくことなど
少しずつ目標をクリアできるように、繰り返し遊んでいきましょう。