子ども達が鉄棒で前回りをしようとした時、
3歳ぐらいだと途中で手を離して落ちてしまう子がいます。
手を離してしまう理由は、逆さまになった経験がないからです。
経験したことのない感覚にびっくりしてパニックになり、
手を離してしまうのです。
逆さまの感覚は、0歳や1歳の未満児のうちから経験していくことが大切です。
1人では経験しにくいので、大人が手を貸してあげることで
いろいろな姿勢の変化や高さに対しても慣れていきましょう。
そうすることで逆さまになることが怖さではなく、
楽しく感じるようになり、技術も身に付きやすくなります。
こどもプラスが提供している柳澤運動プログラムの中から
「すずめの足振り」をご紹介します。
鉄棒につかまって飛び乗り、両手で体を支えます。
肘を伸ばして顎を開き、足は揃えてまっすぐ後ろに伸ばします。
これが、「すずめ」の姿勢です。
ここから、足を前後に振って遊びます。
最初は小さな足振りでも良いので、
一定のリズムで足を振れるようにします。
だんだん、鉄棒から体が離れて浮くくらい大きく
反動をつけて、足が振れるように練習していきます。
腕に体重を乗せられていないと、足を大きく振ることができません。
肘をしっかり伸ばして体重を乗せてから行なうようにしましょう。
そうすると自然に鉄棒が骨盤の辺りにきて、
前回りや逆上がりの時に鉄棒を下腹部でロックすることが
できてくるようになります。
鉄棒を下腹部でロックすることで回転がコントロールでき、
落下を防ぐので、連続前回りもできるようになります。
腕の支持力が弱い子や、高さに恐怖心がある子には
補助をしたり、1つ前の段階に戻ってみながら
段階的に力をつけていけるようにしましょう。