子ども達に運動あそびを提供する時に、
大人がずっと主導権を握っていると
子ども達は”やらされている”感覚になったり、
退屈して集中力が無くなってきたりします。
反対に子どもが主導権を握っている時間が長過ぎると、
まったく統制がとれなくなってしまいます。
そこで、「主導権を大人と子どもでやりとりする」ことが
より良い運動の時間にするコツになります。
説明→動く→説明→動くを繰り返していくことで、
全体に静と動のメリハリがつき、まとまってくるだけでなく
運動の上達もスムーズになります。
子ども達の様子を見ながら、適度に主導権をやりとりして
効率の良い運動あそびの時間にしていきましょう。
こどもプラスが提供する柳澤運動プログラムから、
「平均台障害物渡り」をご紹介します。
1本の平均台の上にカップなどの障害物を置き、
障害物を避けながら歩いていきます。
両手を広げて、背すじを伸ばし、つま先歩きを意識して
行ないましょう。
障害物の数は4つくらいから始めて少しずつ増やしたり、
間隔を広げたり狭めたりして難易度調整をします。
慣れてくると子ども達は速く進みたがりますが、
速く進むことが目的ではないので、
指導者は”魔法の杖”(丸めた新聞紙など)を持って
子どもの頭の上で動かし、子どもはそれに当たらないように
かがんで避けながら進むようにします。
狭い足場で落ちないように全身をうまく使って
バランスをとることで、つま先の踏ん張り力や腹筋背筋、
膝の曲げ伸ばしなどが上達します。
これは、運動の場面や日常生活での怪我予防にも
つながるので、たくさん遊びこんでほしいと思います。