私達の脳には「海馬」と呼ばれる部位があり、
記憶や学習といった能力に関係しています。
この海馬は、運動をすることで新しい神経細胞が生まれ、
大きくなることがわかっています。
そして、そのための運動は「低強度で短時間の運動を継続して行なう」
ことが効果的とされています。
心地よいと感じる程度の運動を、日々継続的に取り入れることで
脳も体も変わってきます。
子どものうちから運動を習慣付け、好きになっておくことが
その後の人生にも大きく関わってくるので、
幼児期からの運動あそびはとても重要な要素になります。
私達が提供している柳沢運動プログラムから
「アヒルつま先横歩き」をご紹介します。
股関節が硬い子や、普段姿勢が悪い子に効果的な遊びです。
足を開いてつま先立ちでしゃがみ、アヒルに変身したら
前ではなく横に歩いていきます。
1歩出すごとにお尻を大きく振って歩き、
アヒルになりきってみましょう。
横に足を出す時、一瞬ですが片足立ちになります。
バランスがとれない子はだんだん中腰になってしまうので、
しっかり下まで腰を落とした姿勢で歩けるように
声掛けなどで促しましょう。
一直線に歩くだけでは楽しくないので、
ジグザグに歩いたり、線の上をはみ出さないように歩いたり、
友達と競争したりするのがおすすめです。
体の柔軟性は大きくなってから柔軟体操などを行なうよりも、
このような遊びの動きの中で獲得していく方が
体の使い方が上達します。
今は股関節の硬さが目立つ子が多いので、
ぜひ日ごろからこうした遊びを取り入れていってほしいと思います。