子どもの発達では、年齢によってその時期に特に育てていきたい力があります。
0歳では、前後左右上下の姿勢の変化に対応する力
1歳では、大人に興味を持って真似をすること、
2歳では、逆さまの感覚やバランス、ジャンプの力、
3歳では、腕で体を支える支持力、
4歳では、上半身と下半身の連動性を高める、
5歳では、それまで培ってきた基礎力を使ってルールのある集団あそびをする
といったように、必ずしも年齢だけではありませんが、
その時期にしっかり身につけておきたい力を意識することも大切です。
4歳での全身の連動性といった部分では、例えば短縄跳びをした時に、
だんだんジャンプだけが速くなってしまう子がいると思います。
そういう子は、腕振りとジャンプが連動していないので、
腕と足の動きの連動を意識した遊びがおすすめです。
4歳でこの力をつけておくことで、その先にできる遊びの幅が広がります。
柳澤運動プログラムの「線路で縄なし縄跳び」をご紹介します。
テープや縄などを使って、床に幅のある2本線を引いておきます。
その線路の中を、腕を回しながら両足を揃えたジャンプで進みます。
線からはみ出さないようにまっすぐ進むように意識しましょう。
リズムよくジャンプで進めるように、
指導者が手をたたいてリズムをとってあげるとやりやすくなります。
こうした遊びを繰り返していき、腕回しとジャンプの
タイミングを合わせて動けるようにしていきましょう。
慣れてきたら、手にタオルを持って回してみるとよりイメージが持ちやすくなります。
子ども達の段階に合わせた遊びを提供し、
成功体験を増やしながら習得を目指しましょう。