2010年に発表された文部科学省の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
の結果から、子ども達の運動能力は二極化傾向にあることが明らかになっています。
しかし、幼児期から学童期に運動をすることはとても重要です。
幼児期から学童期には脳の神経系の機能が飛躍的に
発達する時期にあたるので、この時期に運動をすることが
その後の運動能力に大きな影響を与えることにもなるのです。
子ども達が継続的に運動をしていくために一番大事なことは
「楽しい」と感じられる活動かどうかです。
楽しければ進んで取り組むようになり、どんどんチャレンジしていくので、
上達もそれだけ早くなります。
そして、できるようになると楽しいので、
またさらにがんばるようになるという良い循環が生まれます。
柳澤運動プログラムの楽しい運動あそびで、
子ども達を運動好きに変えていきましょう。
柳澤運動プログラムの「平均台の上で魚釣り」をご紹介します。
まず、事前に釣竿と魚を紙などで作って用意しておきます。
その魚を、平均台の周りにたくさんばらまきます。
子どもは平均台の上で釣竿を持ち、魚をひっかけて釣ります。
狭い足場の上でバランスを取ることが目的の遊びなので、
平均台だと難しい場合には跳び箱や巧技台などを使っても良いです。
最初のうちは平均台の近くに魚を配置し、釣りやすいように調整します。
そして、釣竿は短めにしておくと、中腰の不安定な姿勢で
バランスがとれるようになります。
また、平均台から遠くにある魚を釣るには、
空間認知と身体運動を組み合わせることが必要になり、
巧緻性も育むことができます。
体を静止させることができないと難しい遊びですが、
子ども達の段階によってレベル調整し、
やる気と達成感を感じられるようにして遊んでみてください。