子ども達が学校で受ける新体力テストの中には、
体の柔軟性を測る「長座体前屈」がありますが、
今の子ども達は、体の硬い子がとても多くなっています。
体が硬いと力が体に伝わりにくいので、何をやるのにも
100パーセントの力を出し切ることができなくなります。
それだけでなく、日常でも怪我をしやすくなってしまいます。
運動の前には体を十分に温めてから始め、
全身の柔軟性を高めるような遊びも取り入れることが必要です。
柳澤運動プログラムの「アヒルの音聞き」をご紹介します。
まずアヒルの姿勢になります。
足を股関節から開いてしゃがみ、かかとを上げてつま先立ちになり、
手はアヒルのくちばしとしっぽになるように、
口元とお尻につけておきます。
このアヒルの姿勢でホールの中をタンバリンの音に合わせて歩きます。
途中でタンバリンの音が止まったらピタッと動きを止めます。
そしてまたタンバリンの音が鳴り出したら動き、
アヒルの姿勢での動く→止まるを繰り返します。
タンバリンの音に合わせて動くことで、聞く力や
リズム感が養われ、つま先歩きで歩くことでは足の指先の踏ん張り力や、
転ばないようにバランスを取る力が育ちます。
そして、アヒルの姿勢では股関節を開くことが経験できるので、
股関節周りの柔軟性も増します。
最近は股関節周りが硬い子もとても多いので、
日常的な遊びの中に足を大きく開くようなものを取り入れることで
怪我をしない体作りを目指していきたいと思います。