運動あそびが何歳からできるのか、何歳からやったほうが良いのかというと、
子どもの体の発達は連続的につながっていくものなので、
やはり0歳児から始めていくのがおすすめです。
10ヶ月、11ヶ月頃から少しずつ運動あそびをしていくのが良いですが、
まだこの頃は筋力も弱く、全体的に不安定なので、
力をつけていくのはまだ先の話です。
まず身に付けていきたいのは、「姿勢の変化」に対応できる力です。
私たちの「感覚」には「前後」「左右」「上下」の3種類がありますが、
それをこの時期に感じさせてあげることが大切になります。
特に後ろ側の感覚は放っておくと身に付いていかないので、
未満児のうちからたくさん経験させてあげましょう。
やり方は、子どもを抱っこした状態で体を前に倒していきます。
怖くないように、体は密着させながら行ないます。
倒す角度は、10ヶ月なら90度くらい。
14ヶ月なら頭が体よりも低くなるくらいまで倒しても良いです。
もし子どもが怖がって体を硬直させるようなら、
角度を変えて、少しずつ慣らしていってください。
これをやっているかいないかで、「逆さ」になることが
「恐怖」になるか「楽しさ」になるかという大きな差になります。
体も脳も使えば発達し、使わなければ発達しません。
その年齢や段階に合った動きをできるだけたくさん経験し、
「動ける体」を育てていきましょう。