子ども達は日々の遊びの中で「社会性」や「コミュニケーション能力」を
養って成長していきますが、昔に比べて友達同士集まって遊ぶという機会が
減っていることで、コミュニケーション能力が育ちにくくなっています。
保育園、幼稚園、小学校などの集団生活の場での時間を
さらに有意義にしていくことも必要となっています。
私たちの運動あそびプログラムの中から、
子ども達だけで作戦会議をする遊びをご紹介します。
ホールの離れたところには赤、青、黄色など複数の色のマットを、
間を空けて並べておきます。
子ども達は全員で話し合い、どの色のマットに移動するかを決めます。
逃げている間に鬼(指導者)が追いかけてきて
子ども達をつかまえようとするので、素早くマットに逃げます。
マットの上に逃げれば、鬼にはつかまりません。
どの色のマットに向かうかを、鬼に聞こえないように
決めることが一番のポイントです。
話し合いの声が鬼に聞こえてしまうと、
そのマットの前で鬼に待ち伏せされてつかまってしまうので、
鬼に聞こえないように小さな声で話し合うことがポイントです。
子どもにとって小さな声で話すことは難しいことです。
そして、みんなが自己主張ばかりしても話し合いはうまくいきません。
自分の意見を言うことや、相手の意見を聞いて受け入れること、
トラブルになったらそれを解決していくことなど
できる限り子ども達だけでできるように促しましょう。
その中で、リーダーシップをとれる子が出てきたり、
子ども達の中でそれぞれ役割分担ができて
クラスのまとまりができてくることもあります。
子ども達の様子を見ながら、積極的にこうした遊びを取り入れてみてください。