私たちの体の脳や筋肉、神経は使えば使うほど強く鍛えられます。
しかし、いつも同じようなことを繰り返していたのでは
脳のネットワークは広がっていきません。
そして、机に向かってひたすら勉強をしていれば良いのかというと
そういうことでもありません。
頭の賢い人というのは、周りと同じようなことをして遊んでいても
頭の使い方が違うのです。
同じ遊びでも何も考えずにやっているのと、
いろいろな側面からの視点で考えながらやっているのとでは大きく変わります。
いつもと違うやり方、いろいろな要素を含んだ遊び方で
子ども達の体や脳を育てていきましょう。
運動あそびプログラムの「コウモリ予測じゃんけん」をご紹介します。
鉄棒に両手と膝裏で逆さまにぶら下がり「コウモリ」に変身します。
膝の裏で鉄棒をしっかり挟んだら、片手を離して指導者とじゃんけんをしますが、
普通のじゃんけんではなく、「予測じゃんけん」をします。
予測じゃんけんは、指導者が出す手を先に伝え、
子どもはそれに勝つ手を出すじゃんけんです。
逆さまの状態では、見える景色が上下左右違って見えます。
そして、相手が出したグーチョキパーの手も普段と反対になります。
これを逆さまであると理解した上で、いつもと同じように考えることで、
客観的に見る力が育ちます。
そして、逆さまの状態でじゃんけんをするためには、
普段よりも強い聞く力、考える力、判断力が必要です。
繰り返し遊び、慣れてきたらレベルアップして
勝つだけではなく負けるようにしながら遊びこんでいきましょう。