今の子ども達は、体格は向上していても体力や
基礎的な運動能力が低下しています。
手足の器用さも未発達な子が多く、小学生になっても
靴ひもを自分で結べない子、スキップができない子がよく見られます。
便利な時代で、幼児期から家のお手伝いをしたり
遊び道具を自分で考えて作って遊んだりしなくなったことも
手先の不器用さの1つの要因と考えられます。
自分の身体を自分でコントロールして動けるように
運動遊びでも力を育てていきたいと思います。
運動遊びプログラムの「ジグザグ歩き&動物歩き」をご紹介します。
まずはテープを床に貼ってジグザグのコースを作ります。
そして、コースの中からはみ出さないようにジグザグに
歩いていってみます。
最初は広めのコースで行い、できたら次は幅を狭くしたコース、
次はその中をクマ歩きやカンガルー、カエルなどの
動物になって進んでいってみましょう。
ジグザグコースなので空間認知力や先を読む力、
そして身体をコントロールする力が養われます。
さらに力の育ちを促すために、コースの線をテープではなく
ヨーグルトのカップなどを並べて作って行ないます。
線ではなく点なので、頭の中で点と点を結んで線をイメージしながら
進むことができ、イメージ力も刺激することができます。
繰り返し行なうことが大切なので、少しずつアレンジを加えながら
楽しく活動することがポイントです。