鉄棒で前回りをするときに、頭が下になった途端手を離して
下に落ちてしまう子がいます。
手を離してしまう理由は、頭が下、足が上という普段と違う感覚に
慣れていないことで「落ちる!」という感覚が先走ってしまい
手を出して、落ちたときに備えようとしてしまうのです。
それを繰り返しても恐怖心はなくならず、
落ちる経験を繰り返すことでさらに悪循環になってしまうので、
子どもが恐怖心を感じないような方法で練習することが必要です。
まずは子どもの腰骨に鉄棒が当たるようにします。
鉄棒の高さはそんなに低く調節できないと思うので、
功技台などを置いてその上に子どもを立たせることで調節します。
この高さだと、頭を下げたときに足が宙に浮かないので怖くありません。
鉄棒を握ったら、おでこを膝にくっつけるように促します。
あと10センチほどでくっつくところまで来たら、
補助者が子どもの足を浮かせるようにすると
体でしっかり鉄棒を挟んだ状態になるので安定します。
これで回れるように練習をしていくと、
恐怖心を感じずに前回りの習得ができるのでおすすめです。
段階を追った方法で、子ども達の成長を促していきましょう。